とよさとっこのこうかんにっき

我々が統治する豊里において、誰であろうとこの領域には踏み込むことは許さぬ。ウホウウホウホウホ

2020-01-01から1年間の記事一覧

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第15話 USB挿すとき大体上と下向き逆に挿す~

「“痛心誓言”を掛けられた最強の魔法使い?」たかしは興味が湧いた。 「それって、もしかしてリミッターを解除したってことですか?」みち子(本当は悪役)は期待に胸を膨らませて聞いた。 「そうよ。たかし、あなたのお父さんはね、いわゆる“技芽盛(ぎがも…

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第14話 雨が降り出すときの匂い好きなんだよね~って言うやつは大体おばあちゃんっ子~

「おいおい村長、みち子が何か企んでるだって?冗談は顔だけにしてくれよ! 何を隠そう、俺とみち子は世界を救おうとしているんだぜ!」たかしは村長が聞きやすいように程よく低めだが甘さを効かせた声で言ってあげた。 「世界を救う、、、、、、?いったい…

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第13話 絵を描いてて「”赤”取って」や、「”青”取って」は”色”付けなくても伝わるけど「”黄”取って」は”色”抜きでは伝わりにくい~

今から5時間前、よしきとの戦いが終わり、たかしの村に帰ろうとしていた時――――― ▼▼▼ 「くそ!何でだ!」みち子(本当は悪役)は手に汗を握りながら、目を血走らせかなり焦っていた。 「なんだよ、、、どうしたっていうんだ?」たかしは腹痛で弱弱しくみち子…

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第12話 正義の味方は遅れてくるって、結構な罪~

よしきは奇声をあげながら剣を振りかざし、みち子(本当は悪役)に襲い掛かろうとする。 ガキィィィィィン! わたるが自分の『手剣』でよしきの攻撃を防ぐ。 ガキィン!ガッ!ガッ!ガキィィィィン! 激しい攻防が繰り広げられる。 「っく!」わたるはめちゃ…

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第11話 新しくノートを買ったとき、最初の一ページ目だけ丁寧に書く~

総帥は5Gに力を分け与えると、暇そうにしている一人の青年に声を掛けた。 「君、名前は?」 「よしき。」彼はみち子(本当は悪役)にシカトされショックを受け、その影響で歯が抜けてしまった、元みち子(本当は悪役)のファンである。今はみち子(本当は悪…

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第10話 子供の頃、家に帰宅して誰も居ない時、怖いから「いるには分かっているぞ」って言いがち~

みち子(本当は悪役)は相当嫌がったが、たかしの提案でわたるを連れてカフェにいた。 「いやー、わたる君僕と同じ村なのかー。僕あまり外に出ないから近所さんとか分からなくてねー。」たかしは自分の脈拍を測りながら、肩でエイトビートを刻んで話しかける…

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第9話 時計の針ってよく見てるとたまに針が戻るんですね。なんでですの~

みち子(本当は悪役)は村の預言者の所に居た。 「どういうことですか!あの時、あと5年後に“あること”が起こるって言ってたじゃないですか!」みち子(本当は悪役)は酒焼けした声を荒げる。 「うむ。あの時ワタシ忙しくてな。4年も5年も変わらないかな…

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第8話 爪切った後って鼻ほじりにくいよね~

遠い昔の出来事。 はんぺん(本当は脇役)と、ちくわぶという者が争っていた。 この争いは過去数百年と続いており、約100年前に争いは終結した。 結果はちくわぶの勝利。 と、されている。 ちくわぶはその後勢力を拡大し、はんぺんの歴史を無くし、はんぺん…

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第7話 方位磁石ほど繊細なものはない~

「うぅ、、、、、、、、、、。」たかしはお腹を抱えている。 「ったく、だらしないわね!せっかく期待したのに!」みち子(本当は悪役)はガチギレだった。 何があったかというと、たかしは山本さん(98)の髪の毛を奪い取り、その毛からだんごを作るまでは…

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第6話 酒は飲んでも飲まれるなって言葉考えた人TENSAI~

「このまま順調にいけば予定通りに事が進むな。」暗い部屋の中で細身の男が言う。 「まだ気は抜けないがな。」隣でハンバーガーを食べながら巨漢の男が続く。 「ずいぶん慎重だな。何か不安でもあるのか?」離婚届を書きながら中肉中背の男がさらに続ける。 …

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第5話 ただのお湯のくせして白湯っていうと御洒落に聞こえる~

「あれ、俺寝てたのか、、、」たかしは眠りに入る前の記憶が無く、よし子に問い正したがよし子は冷たくあしらった。 そしてふとテレビに目を向けると、みち子(本当は悪役)が殺人の容疑で捕まっていた。これはただ事ではないと悟ったたかしは、悟りまくった…