とよさとっこのこうかんにっき

我々が統治する豊里において、誰であろうとこの領域には踏み込むことは許さぬ。ウホウウホウホウホ

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第4話 銭湯で体洗わないで浴槽入るやつなんなん?~

「いてててて」 トイレにこもっているたかしは今後、リミッターを外す為にどうすればいいか考えていた。 「いったいどうすれば、リミットを外すことが出来るんだろうか。てかヒントも何もなしに分かるわけねえからな… よし、とりあえず周りの人に聞いてみる…

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第3話 野菜ジュースって日が経つとざらざらする~

みち子(本当は悪役)は仲間を探していた。 みち子(本当は悪役)には時間がなかった。 みち子(本当は悪役)には先見の明があった。 みち子(本当は悪役)は力のない者は嫌いだが、力にものを言わせて弱い者いじめをする者はもっと嫌いだった。 「大丈夫か…

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第2話 友達の実家の電話番号はなぜか覚えている~

「たかし! ほら、たかし!いいかげんおきなさい!!」 「うるせえ!ババア!俺に指図すんじゃねえ!」 「あんた誰のおかげでご飯食べられてると思ってんの! おかあさんね、前から言おうと思ってたんだけど、あんたは感謝の気持ちが足りなすぎるよ!! もっ…

はんぺんちくわぶ戦争紀 ~第1話 朝食がパンの人はだいたいデブ(偏見)~

ある日、地球は終わりを迎えた。 いや正確には、終わりを望んでいたのかもしれない。 激しい音とともに地面が動き出し、大きな地割れが起きた。 割れた溝を中心にして、海が飲み込まれていき、山は崩れ落ちた。 世界中で同様の現象が起き、その日を境に地球…

灼熱疾風風林火山part20

「いやー、今日もあちーなー。」武田は滝のように汗をかいて隣にいる胡里美に話す。 「いや、この時期そんなに汗かいてるの武田位だかんね。」胡里美は引き気味で言い放つ。 「にしても、こんな風に二人で出掛けるのもすごい久しぶりだよな。しかも動物園に…

灼熱熱風風林火山part19

武田は今川の遺体のそばに置いてあった“ゴリラ星人薬”と書かれた小瓶を手に取る。 「ふう、あまり暴れないでくださいよ。それにしても見事な姿ですね。上半身がゴリラに成るのは一種の賭けだったのでね。正直驚きました。そして私の〈下半身が動物にナール〉…

灼熱熱風風林火山part18

――――――――――――――― 武田はボイスレコーダーの音声を聞き終えると大きく息を吐いた。 「そうか今川。お前は梨美がいなくなってからずっと一人で戦っていたんだな。 お前は梨美がいなくなってから何故だか俺と竹ノ内さんのもとから離れていったよな。 なんで俺に…